皆既日食インタビュー

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-- 福澄さんは、今世紀最大級の皆既日食を、まさに“直下”で体験するであろう人物だと思うのですが、天文や皆既日食に興味を持つようになったきっかけは?

小さい頃から星が好きで、中学・高校の頃は天文学者にもなりたいなと、憧れてはいましたが、実際に天文学を専攻したわけではないのです。幼少時代は、よく家族での散歩中に天の川を見たり、学習漫画の宇宙ものをすり切れるまで熟読しましたね。姉だけが流れ星を見た時に、自分もいつか見たい!と強く願ったこともあります。そのうち、子ども向け科学サークルで天文台へ行ったり、近所のお兄さんから借りた望遠鏡で星空を観察したりしたことが引き金となり、星の観望や撮影が趣味の一つになりました。

大学では物理化学を専攻しましたが、博物館の仕事に興味があったので、平成14年に天文雑誌で天文台長の公募を見つけて即応募。もちろん皆既日食が通ることは知っていましたが、それよりも教育普及活動やトカラ文化を紹介する仕事に就きたいという気持ちの方が先行していましたね。

-- これまで実際に皆既日食をご覧になったことはありますか?

2002年12月、「西はりま天文台公園・大阪市科学館・明石天文科学館友の会共同ツアー」に参加して、南オーストラリアのセデューナという町で海に浮かぶ皆既日食を観ました。30秒強の短い皆既で、もちろん興奮したのは覚えていますが、いろいろと双眼鏡やカメラを操作して「結構できるな」と思った瞬間に終ってしまった、というのが正直な感想です。しかし、コロナがぱっと広がった時の感動はやはり何にも代え難いもので、さすがに体がブルブルと震えました。同行していた仲間の話ですと、それまでは海上を旋回していたカモメが、皆既直前に海面にす~っと降りてきたそうです。てっきり夜だと勘違いしたのかもしれませんね。

ご存知のとおり十島村は陸地が限られている上、現状は交通や水やトイレなど深刻な問題が山積み状態なのですが、オーストラリアの厳しい砂漠地帯でも皆既日食を観測していた話を聞いて、勇気づけられたのも事実。2009年にはトカラで、今度は僕がお客様に感動を差し上げたいと思っています。

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資料館
島嶼の資料が充実している十島村歴史民俗資料館
トカラウマ
資料館長、天文台長の2つの顔を持つ福澄さん。トカラウマの世話も任務のひとつ。
中之島天文台外観
中之島天文台外観