-- 天文学上における「皆既日食」の特徴・見どころは?
逆説的になってしまいますが、天文学的には皆既日食の見どころなど無いと思います。単に月と太陽が偶々重なって見えるだけですからね。無論、普段は見られないコロナが観測されたり、古くは相対性理論の証明がなされたりと、学問的な意味があるのも否めませんが、コロナグラフなど装置を工夫すれば、日食の時でなくとも観測はできるのです。
それよりも、皆既日食は学問的なことなど超越した、生命の本能、本質といった根底の部分で「自然に」感じるものだと思っています。風の流れ、気温や周囲の明暗など、五感を研ぎ澄まして……というより、五感が研ぎ澄まされて、さらには第六感のような神秘的な力も動員して、全身で感じ素直に受け入れるもののような気がしますよ。
-- 2009年の皆既日食はどうなるでしょうか?
2009年の皆既日食は、継続時間が非常に長いこと、日本とその近郊でおこることが一番のポイントです。普段はインターネットなどで間接的にしか体験/体感できない方も、生の日食に触れるチャンスといえます。実際問題として、条件の良いトカラ列島や小笠原に行くのは難しいことかもしれませんが、奄美・種子島・屋久島なども含めて考えれば、充分チャンスは広がると思います。
トカラの天気は、例年7月上旬に南部より梅雨明けしていきます。台風は皆無とは言えませんが、この頃の台風は比較的迷走も少なく、事前に進路予測もつきますので、行ってみたら台風に現地で急に襲われて困った、島に閉じ込められた、という心配は無いかと思われます。もちろん当日晴れるかどうかは、誰にも予測はつきませんよ(笑)。でも、天気が悪くても先ほど言ったように「感じる」ことは充分出来ると思うんです。



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