-- 2009年エクリプスデーのその瞬間、福澄さんは何をしていると思いますか?
僕が個人的に挑戦したいのは……たとえば、北海道(まだ夏休みじゃない)など、来島できない地域の小学生達に中継でつなげてみたり招待したり、中国の皆既帯下にある長江(三峡ダム)と中継するのも面白いと思っています。
また、中之島に聳えるトカラ富士の山頂から、見渡す限りの大海原を駆け抜けていく本影錐を、ぜひ映像でとらえてみたいですね。ただし、皆既継続時間が長いということは、本影錐がそれだけ広がっているということなので、ぼんやりして判別できない可能性もあるかもしれませんが。
しかし、一番の希望は、この2009年をきっかけに、より多くの人達にトカラを知ってもらいたいことです。そして、ぜひ2012年の金環日食でも再びリピーターとなって来島してもらいたいですね。日食以外にもトカラの魅力は沢山あるのですから!
(次頁)※1 トカラ、ナカノシマ、アクセキジマ、タカラジマという名前の小惑星がある。
(次頁)※2 歌謡曲や枕草子で良く知られた「スバル」の他に「スマル」という呼び名も広く使われている。これらは古事記に出てくる「美須麻流之珠(みすまるのたま)」からきているとも考えられ、元々は同じ語であったようだ。
これらの他にスマルのもとになったと考えられる語に、漁具「すまる」がある。福澄さんも調査活動の中で身近な道具を星空に描いて呼びならわしている素朴さに感動したとのこと。
INFASパブリケーションズ刊