-- 皆既日食を機に、村が抱えている問題は解消されると思われますか?
基本的には何も変わらないと思います。
十島村の最大の課題に「ブロードバンド環境整備」というものがあります。実は、海底光ケーブルはすでに、鹿児島本土から十島村の中之島・悪石島・宝島を経由して、奄美大島・沖縄まで敷かれています。光ケーブルがそこまで来ているにもかかわらず、十島村の島々にはブロードバンドサービスが提供されていません。それは、もともと特別措置のある奄美大島・沖縄向けに敷設したものなので、十島村に提供するだけの容量がないという理由からです。もしも、ブロードバンド化が図られれば、外海離島、多島一村など、十島村の特異条件のために明治以来の近代日本の政治行政が解決できなかった諸格差の根本的な解決にもつながると確信して、必死に取組んでいるところです。
しかし、現状では、具体的な実現の見通しは何もたっていません。自らインフラを整備するだけの村の財政力もありませんし、国や県に要請しているものの、支援の声も聞えてきません。

INFASパブリケーションズ刊