-- 最後になりますが、皆既日食に関して、どのようにお考えになられていますか?
皆既日食の観測とは、太陽~月~地球、そして地球にいる自分が直列する現象を観察するもの、あるいは、自分が宇宙の一員であることを実感できるすばらしい瞬間だと考えています。一方、「十島村」は村民の生活を守る行政機関でもあります。皆既日食は、十島村が主催するイベント企画ではなく、外部の方々の受入れのためだけに十島村住民のための財源を投入することは財政的にも心情的にもできないのです。したがって、受入れ態勢づくりに要した経費を、受益者である参加者、あるいはスポンサーに求める以外にないと考えています。
こうしたことを踏まえて、十島村は、次の3点を基本原則として受入の準備を進めていくこととしています。
十島村として精一杯の受入れ努力はいたします。しかしながら、それでも希望者数に見合うだけの受入れ態勢を整えることは到底困難なことを、どうかご理解いただきたいのです。
そして、トカラに来島できることとなった皆様には、この壮大な天文現象「皆既日蝕」とともに、「刻(とき)を忘れさせる島々-トカラ-」の壮大な自然を、そこに暮らす人々の生き様を、存分に味わっていただきたいと思います。ご来島をお待ちしております。
-- ありがとうございました。
〔2007年2月収録/取材:編集部〕
INFASパブリケーションズ刊